ゼラチンのBSE安全性に関する研究報告会

 2002年6月24日(月) 東京国際フオーラムDホールにおいて、日本ゼラチン工業組合主催の標記研究報告会が開催され、ゼラチン関係者約250名の参加者にご参集いただき、日本におけるBSE事情の第―人者である東大名誉教授山内一也先生を座長として、欧州からの2名の招待講演2件を含む3件の講演とパネルディスカッションが行われました。

 講演は、まず日本ゼラチン工業組合から、ゼラチンとその製造方法、BSEに対する安全保証について、日本の状況を説明する講演を行いました。次いで、2001年12月にべルギーで開かれた欧州ゼラチン工業組合(GME)主催の講演会で報告された『ゼラチン製造エ程が持つ不活化能のより実証的な再確認』に基づいた内容の下記2件の講演が行われました。
 GMEを代表して参加したDr. M. Schoentjesから、
入念に計画されたゼラチン製造実験により行われたGMEの最新不活化研究報告の実験の詳細が報告されました。また,それらのバリデーション研究の背景についても説明があり、参加者はより理解を深める事ができたものと存じます。

 つづいて、EC科学運営委員会の副委員長で,オランダ、エラスムス大学ウィルス学教授 Dr. A. Osterhausから、故意にBSE感染物質を加えた骨原料からゼラチンを製造するGMEの実験で,BSE感染性が製造過程で急速に減衰し、エ程途中で検出限界以下になり、製品には感染性は残らないという結果が報告されました。
 ゼラチン製造工程が不活化能力を持つ故に、ゼラチンは元々安全性が高い商品ですが、原料のBSE保証と組み合わせる事で極めて安全性の高い商品になることが説明されました。由来が明確でかつ安全な原料の確保と、ゼラチン製造エ程の不活化条件が確実に実行されることが保証されて、ゼラチンが安全な製品といえる事が強調されました。

 講演後、座長・講演者に、(独)農業技術研究機構動物衛生研究所の安全性研究部長三浦克洋先生に加わっていただき、あらかじめ参加者からいただいた質問を要約したテーマに沿ってパネルディスカッションが行われました。EUの最新事情を良く知るお二方の講演者ならではの回答もあり、予定した時間を超えて活発な討論が行われました。

 主催者の予想をはるかに上回る参加希望があり、最大限収容できる会場レイアウトに急遽変更しても間に合わず、参加者を制限させていただいたこと、また参加者におかれましても結果的に狭い会場となってしまいました。その他、多忙な講師の方々と連絡が十分にできず、資料の準備が間に合わない等々,いろいろご不自由をおかけしたものと恐縮しております。
 最後まで熱心にメモを取って聞いておられる方々が実に多く、この問題への関心の高さがうかがわれ、ゼラチンのBSE安全性に関して、よりご理解を深めていただけたものと感じております。

2002年6月25日

日本ゼラチン工業組合
旭陽化学工業株式会社


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