ゼラチン
自然界には様々なたんぱく質が存在してます。
生命を営む上で最も重要な成分であるたんぱく質の中で、唯一人の体温に近い温度で可逆的ゾルーゲルを繰り返すという、際立った特性をもった動物性たんぱく質、それがゼラチンです。
又、弾力性、保水性、気泡性、保護コロイド性、乳化性、光沢性等多くの特性があり、この優れた特性を利用してゼラチンは様々な分野で使われています。ゼラチンは、動物の皮、骨、じん帯又は腱などに含まれているコラーゲンというたんぱく質です。
ゼラチンの原料は、牛(真皮・骨)、豚(真皮・骨)、魚(鱗・皮)、鶏足などが用いられます。
- 特徴
- ①加熱すると溶解し、冷却すると凝固するという変化を可逆的に行う。
- ②一般に冷水には溶解せず、冷水中に浸すと吸水し、膨潤する。膨潤したゼラチンは加熱すると溶解して液状になる。
- ③ゼラチン溶液は高い気泡性があり、この性質は特に食品関係に利用されている。
- ④親水性コロイドであり、保護コロイド性が大きく疎水性コロイドの安定剤に利用される。
- 用途
- ●食品用
- 各種ゼリー・グミキャンディー・ソフトキャンディー・ヨーグルト・アイスクリーム・ムース・調味剤・乳化安定剤・各種料理等
- ●医薬用
- ソフトカプセル・ハードカプセル・貼布剤・錠剤・止血剤等の基材
- ●化粧品用
- シャンプー・ローション・その他スキンケア製品等
- ●工業用
- 写真フィルム・印画紙・レントゲンフィルム・紙器・紙管・製本・木工・製錬・研磨布紙・マッチ・製墨・画材・その他接着剤等